平成14年度社会人講師派遣実績報告



法政大学付属第一高等学校 7月17日(水)

日時:7月17日(水)14:00〜15:30(2校時)
場所:法政大学付属第一高等学校
講師:ローラン株式会社代表取締役 久保均氏
内容:特別講座「スパイラルアップ・プログラムB」〜充実した人生を送るために〜
受講者:1年生42名

 1学期の期末テストが終了してから終業式までの間に同校で行う希望者を対象とした「特別講座」の一つとして、久保均氏(ローラン株式会社代表取締役)を講師として、1年生の希望者を対象に授業を行った。
 久保氏は「充実した人生を送るために」と題して、高校生の今、何を考え行うべきか、という人生に取り組む姿勢をご自身の経験を交えながら説明した。現在日本が置かれている状況を正確に読み取れば、そこから今後日本で必要とされることが予測でき、ビジネスチャンスを見つけられること、自分のなりたい将来の姿を明確にして今やるべきことを具体化する手順、その中の一つの選択肢として会社を経営するとはどういうことか、社長に向いているのはどういう人か、といった話をした。特に、良い大学に入ってそれから何をしようか考えるというのでは役に立たず、希望する生き方を念頭に置いてその為に必要な勉強のできる学校へ入る、といった大きな視野と自分のプランの必要性が強く伝えられ、進路を意識する時期にある生徒たちにとって考えさせられる内容となったようである。授業後にも講師控室まで生徒が質問に来る等、関心の強さが伺えた。

〔質疑応答(一部)〕
Q1. 社長の仕事の中に、新しく事業を始めようとしている人への助言とあったが、ライバルに教えるのは会社の損にはらないのか。
A1. 人間の義務としてやはり交流していく。日本を背負っていく会社を育てる必要もある。
Q2. 少子高齢化の関係でコミュニティビジネスのビジネスチャンスが大きいという話があったが、コミュニティビジネスは皆狙っていてライバルが多く、今からでは遅いのでは?
A2. 今コミュニティビジネスと称してやっている人はまだ皆、ボランティアベースであり、ビジネスになりえていないので、今から取り組んでもけして遅くない。


講演する久保均氏


京華高等学校 9月11日(水)

日時:9月11日(水)13:10〜15:00(2校時)
場所:京華高等学校
講師:株式会社ビー・ストーム代表取締役 志村則彰氏
NCAコンサルティング株式会社代表取締役 石井美鈴氏
株式会社ナバ代表取締役 高田容治氏
有限会社陽明エンジニアリング取締役社長 竹内利明氏
受講者:1年生全301名

 高校1年生の生徒が進路や学びの方向性を考えるきっかけを与える趣旨で進路学習の一環として4人の講師が2校時ずつの特別授業を行った。301名の生徒を4つの教室に分け、1人の講師が2つの会場を回り、各生徒は2校時で2人の講師の講演を聞く形をとった。生徒には受験に必要か否かということで教科学習や興味の方向性を自分で狭めてしまう傾向が見られる為、現代社会で活躍している起業家に触れることで、生徒の視野を広げると同時に将来を考える動機付けにするねらいがある。  
     
  • 志村則彰氏 講演テーマ:「変化とチャレンジ」

     0と1の足し算・引き算のみから様々な計算を瞬時に行ってしまう計算機の科学の力や、140kgの巨体で価格は50万円近くした計算機がたった10g300円にまで技術革新してきた歴史を引いて、計算機の部品を見せながら科学と変化の面白さを紹介し、その変化をビジネスにできることを自らの経験から示した。こうした科学の技術革新が可能なのはオープンな世界で原理を皆が共有し、さらに上を目指してチャレンジしていける土壌があるからであり、生徒が起業しようと思えばやり方次第で何でも仕事になることを教えた。
     そして起業のベースになるのは、人生の各段階で好きなことを一生懸命やってきたという経験であり、長所を伸ばしてきたかどうかである。志村氏は幼少の頃からとにかく一生懸命好きなことに打ち込んできた人生の歩みを振り返り、それがたとえ勉強でなくても社会人になって全て生きていることを感じている。たとえば子供時代の遊びの企画、中学時代の野球から身につけたチームワークといったことである。
     こうしたことから、生徒には自分が何に向いているのか長所を良く考えて自分のやりたいことを早く見つけてほしい、そして欠点を直すよりもまず長所を伸ばし、自分が信じたことを人生の各時点でとにかく一生懸命やってほしいと語った。それは、人生の中でやりたいことにチャレンジするのは難しいが、難しいからこそやる価値があるし、自分で決めたことであれば人間は頑張れるものだからである。
     さらに生徒へ期待することとして、何かやりたいことを実現する方向性から大学を決めること、パソコンを道具として使いこなすこと、英語を身につけること、日本人として日本の文化を語れるようにすること、そして情報の洪水から脱出する為に自分自身が情報の発信側になること、を挙げた。
     進路を考え戸惑うことの多い時期の生徒に対し、「とことん好きなことをやれ、そこから道は開ける」という大きな指針と方向性を与える講演となった。

     
  • 石井美鈴氏 講演テーマ:「社会人に必要な能力とは〜いまの生活や行動は全て将来につながっている〜」

     授業では、まず同社でインターンを行う大学生5人がそれぞれインターンを始めた経緯と現在考えていることを話し、歳の近い生徒達の注目を集めた。「社会人の常識と学生の常識は全く違うもので、自分ができないと思ってもできることは実はたくさんある。小学1年生のような新しい気持ちでいろいろなことにチャレンジしてみてほしい」という意見や「受け身の学生生活では自分が成長しない、今日の授業を是非積極的に聞いてほしい」ときっぱり話す姿に、大学名に反応してざわついていた生徒達が考え込むように静まった。
     続いて石井氏が、会社の紹介や起業するまでの経緯を説明し、自身の経験を交えながら社会に出て絶対的に必要なマナーやコミュニケーション能力の重要性を訴えた。たとえば人の話を聞く際のマナーは「うなずくこと・笑っていること・メモを取ること」という点を守り、話し手が快く話せるよう気遣うことである。社会に出れば黒板などなく「これを写せ」とはいちいち言われないが何億というお金が動くことが多々あり、自分の責任で相手の話をしっかり把握する力が絶対的に必要であることから、今から訓練して人の話をきっちり理解する姿勢を養うように促した。また人の話にしっかり反応する「反応美人」の姿勢や自分の意見をはっきり文章でアウトプットできる伝達能力が学生に欠けていることを指摘し、普段から少し意識を変えればできることを学生のうちから心がけるよう促した。
     また石井氏は、学生時代に選択する職業の知識をほとんど持たなかった自身の経験から、社会に出て働くことや職業について広く知識を共有する試みを、代表理事を務めるNPO法人ビアンカのHP上で行っている。生徒には、けして少ない知識のまま漠然と会社を選ぶのではなく、高校生の今から大学を卒業するまでにできる限り多くの職業について知識と選択肢を蓄え、進路を考える糧にしてほしいと訴えた。
     石井氏は講演を通して、自分から意志を持って動きさえすれば、サポートしてくれる人の存在に気づき、また今までできないと思っていたことをできると気づき、道が開けてくる、という「気づきと自立」の強烈なメッセージを生徒に伝えた。  

    〔質疑応答(一部)〕
    Q1. 会社を作るにあたって他のところで営業などのやり方を学んでいたのか?
    A1. 27歳の時会社を作るまでは他の会社にいたので、その経験を生かして会社を作った。常に今よりもっとよくしよう、人より進もうと意識してとにかく力を尽くせば、必ず他から抜きん出る。はっきりしていて簡単な話である。何かを始めようとする時全てを100%分かっていないとできないことなど1つもない。まずはやってみてそこでベストを尽くすことである。


  • 高田容治氏 講演テーマ:「学ぶ・働く・生きる・・それぞれの意味と関連について」

     高田氏は講演を通し一貫して「なぜ」を考えることの重要性を生徒に伝えた。世の中 は、「なぜ」と考える人がいるから良くなっていく。人が死ぬまでに与えられた唯一の宿題は「自分がどういう風に生きたいのか」を決めることである。これは非常に難しいことであるが、常に「なぜ」と考えて行動することで人とのコミュニケーションが生まれ、社会との関わりが生まれ、次第に社会のどの部分に自分の力を生かせるかが見えてくる。
     勉強に関しても、「なぜ」を考えながら学べばずっと効率が良く、覚えやすい。たとえば英語の日常的な動詞は、日本で使われているカタカナ語英語の「なぜ」を考えれば、ほとんど覚えることができる。「結ぶ」「つるす」「まき散らす」を英語で答えられなかった生徒達も、ネクタイ、ハンガー、スプリンクラーにそれぞれ動詞が隠れているという説明に、なるほどと聞き入った。
     また高田氏自身の介護経験の中で、「ハイテク社会などと言われていても人1人満足に助けられない道具ばかりなのは、なぜだろう」と考え、インターネット技術を利用したネットワーク家電を7年も前に考え出した。高田氏が理系ではないがハイテクベンチャー分野の開発ばかりに携わってきたのは、自分の「なぜ」からアイデアを出してきたからだと言う。
     全てを自分で選んでいくのが人生の歩みであるが、自分がそれを選んでも社会が否と言えばうまくいかないのだから、できる限り自分をオープンに保ち社会とつながっていることが大切であり、その始まりが「なぜ」を考えることである。
     というのも、世の中は矛盾だらけであり、改善するべきことが山ほどある。それだけ仕事にできることが存在し、それだけ「なぜ」を考える余地があるということである。
     「若い人が疑問と怒りを忘れてしまえば世の中はよくならない。なぜかを常に考えて自分が本当に正しいと思ったことを真剣にやれば社会は必ずあなた達を受け入れるだろう」という高田氏の言葉の1つ1つは、不安や迷いの多い時期の生徒にとって大きな意味を持つものと考えられる。


  • 竹内利明氏 講演テーマ:「将来の職業を考える」

     竹内氏は生徒達に一貫して、早いうちから自分の適正を見据えて将来の職業を考えることの重要性を伝えた。なぜ重要かということを説明する上で、まず国際競争力ランキング(IMD経営開発国際研究所)における日本の位置を取り上げ、日本経済の将来が世界から不安視され低く評価されている現状を伝えた。一方海を隔てて隣国の中国がここ2年のうちに人件費の安さに加えて品質・価格・納期の面で急成長を遂げ「世界の工場」に躍り上がってきた様子を、特に人件費の詳細なデータを合わせ、写真を交えて紹介した。中国の躍進で日本の製造業が窮地に立たされていることに加え、世界市場で生き残る為の大企業の合理化促進やロボット化・IT化の進展による単純労働の減少などにより、大企業の雇用が減少している。
     日本はこうした状況下において、「知恵を活用した創造力の高い社会」への転換を迫られており、個人がこうした社会で生き残る為には、大企業に依存せず自分で自立しようとする起業家精神とそうして生きていく実力を自身の中に養っていく必要がある、という事実を伝えた。自分の足で立ち、生きていく力とはまずそうしようという意識を持ち行動することから身につく。特に、現在「デジタル産業革命」と言われるような変化の大きい時代には、新興勢力や柔軟な若い人にこそチャンスが回って来やすい時代であり、若い人が「変化が大きいからこそチャンスも大きい」という意識で目前にあるチャンスを逃さないよう常にプラス思考で生きることが大切である。
     竹内氏はこうした世の中の情勢とその中で生きる上での意識の持ち様を伝えた上で、学生が今やっておくべきことは、自分の良さ・強みを自分で知り、それを生かせる場所と職種を考えておくことであると教えた。多くの大学生が卒業時期に初めて職業を考え始める為準備不足のまま就職し、新卒就職者の3割が3年以内に退職してしまう現実を示した上で、高校生という今の段階から自分の良さとかけ合わせた自分の将来像を真剣に考えるよう促した。また、多くの企業が取り入れ始めているインターシップ制度について説明し、学生時代から企業の実態を知り自分の適性を試すことが人生成功の必修科目であることを伝え、自分からどんどん活動の場を広げていく生き方を示した。


小金井市立小金井第二中学校 10月5日(土)

日時:10月5日(土)10:30〜12:30
場所:小金井市立小金井第二中学校
講師:株式会社ビー・ストーム代表取締役 志村則彰氏
工学博士 後藤和弘氏
有限会社陽明エンジニアリング取締役社長 竹内利明氏
受講者:3年生

 小金井第二中学校の「人生の先輩に学ぶ会」の中で、中学3年生の3グループを対象に3名の講師を派遣し授業を行った。この会は保護者や地域の人を社会人講師として招き、生徒がその話を聞くことで将来の職業や自分自身の生き方について考える機会を作ることを目的とし、今年で6回目を迎える。中学1年生から3年生まで、それぞれ「命の大切さ」「戦争体験を通して命の尊さを学ぶ」「いろいろな生き方を知る」という学年別のテーマが設定されており全31名の講師が授業を行った。中学3年生は「いろいろな生き方を知る」というテーマのもと、将来の進路決定の材料となるように特に留意されている。当日は授業公開日であり、各教室を回って講師の話を聞く保護者の姿が多く見られた。

  • 志村則彰氏 テーマ:「変化とチャレンジ」

     志村氏は「変化とチャレンジ」というテーマのもと、変化を感じ取り、それにチャレンジし、他者とはっきり差別化することで成功してきた自らの生き方を、科学の話や生きる上での方針を交えて話した。0と1の足し算・引き算のみから様々な計算を瞬時に行ってしまう計算機の科学の力や、140kgの巨体で価格は50万円近くした計算機がたった10g300円にまで技術革新してきた歴史を引いて、計算機の部品を見せながら科学と変化の面白さを紹介し、その変化をビジネスにできることを自らの経験から示した。こうした科学の技術革新が可能なのはオープンな世界で原理を皆が共有し、さらに上を目指してチャレンジしていける土壌があるからであり、生徒が起業しようと思えばやり方次第で何でも仕事になることを教えた。
     そして起業のベースになるのは、人生の各段階で好きなことを一生懸命やってきたという経験であり、長所を伸ばしてきたかどうかである。志村氏は幼少の頃からとにかく一生懸命好きなことに打ち込んできた人生の歩みを振り返り、それがたとえ勉強でなくても社会人になって全て生きていることを感じている。たとえば子供時代の遊びの企画、中学時代の野球から身につけたチームワークといったことである。
     こうしたことから、生徒には自分が何に向いているのか長所を良く考えて自分のやりたいことを早く見つけてほしい、そして欠点を直すよりもまず長所を伸ばし、自分が信じたことを人生の各時点でとにかく一生懸命やってほしいと語った。それは、人生の中でやりたいことにチャレンジするのは難しいが、難しいからこそやる価値があるし、自分で決めたことであれば人間は頑張れるものだから、そして好きなことは一生懸命になれるからである。さらに生徒へ期待することとして、何かやりたいことを実現する方向性から大学を決めること、パソコンを道具として使いこなすこと、英語を身につけること、日本人として日本の文化を語れるようにすること、そして情報の洪水から脱出する為に自分自身が情報の発信側になること、を挙げた。
     進路を考える時機にあり何らかの示唆や刺激を期待して志村氏の授業を選んだと思われる生徒達にとって、「とことん好きなことを伸ばそう、そこから道は開ける」という志村氏の生き方とメッセージは、大きな指針と方向性を与えるものと思われる。

  • 後藤和弘氏 テーマ:「アメリカ等への長期・短期の留学の影響、親から独立したい人へ」

     起業家精神を育てる為には外国留学が良いという考えのもと、留学手続きの方法や留学によって得るもの、外国の学校と日本の学校の違いなどについてご自身の留学経験や校長経験から話した。留学といっても行く時期や期間、学ぶ場所などによって様々な方法がある。手続き上重要なのは、高校において留学する場合は退学ではなく休学処置をとること、日本の大学受験資格を得られる学校かどうか注意すること、アメリカの高校への編入許可はGPAという前の学校の成績評価で決まる為今の成績は重要であることなどを挙げた。英語文化圏への留学では大学2年生までが英語、特に発音上達の限度であり、発音がネイティブに近ければ近いほど現地の人に信用されやすいことから特に高校の時期における留学が重要であると勧めた。また短期留学でも、日本との教え方の違い(文法より作文を重視、自己主張を要求する)や外国の社会・制度などに触れられる為、とにかく行ってみることに意味があると話した。GPA制度でも分かるように外国は能力と人格を別に考え、個人の属性ではなくその人自身を見ようとする文化であり、そうした風土の良さを話した。
     次に後藤氏は生徒に一人ずつ自己紹介をしてもらい留学についての姿勢や夢を聞いた。14人中13人は留学する意志を持ち、多くは高校卒業後の留学を志していたが、中にはサッカー留学を希望する生徒や自分のやりたいことが日本では未発達な為アメリカに学びに行くという明確な意思を持つ生徒もいた。以前外国に住んでいた経験から留学や移住、外国と関係のある職業につくといった夢を持つ生徒も数人見られた。後藤氏は、今のその思いを生涯大切にしていくことが大切であると述べ、外国へ行くことは二回人生を生きる程の意味を持つものであるから、感じたことを自分の責任でポジティブにやっていってほしいと伝えた。話の切れ目や終わりでは質問が多く出て、対話の活発な授業が行われた。

    〔質疑応答(一部)〕
    Q1. 何年くらいで英語を話せるようになるか。
    A1. 外国人が大半を占めるクラスで学んだ場合は行って3ヶ月くらいである。
    Q2. 留学する時学生寮はあるか。
    A2. 女子学生専用アパートや寮がある。ホームステイを勧めるがホームステイにはトラブルがつきもの。問題が生じたら遠慮せず迅速にステイ先を換えた方が良い。
    Q3. ホームステイ先を換えたくてもまだ英語が話せなかったらどうすればいいか。
    A3. 相性が悪いことは大きな負担になるから、英語ができない時には我慢をせず高校の世話人等日本語のできる人に相談すること。たまたまの巡り合わせでその国自体を嫌いになっては勿体ない。トラブル時、両親の迅速の対応も大変重要である。
    Q4. 留学前英語以外に勉強しておくべきことはあるか。
    A4. 日本のことをとにかく良く聞かれるので、日本の観光地、宗教、文化から日本人の土日の過ごし方まで、日本の話をできるように、また自己紹介をできるようにする。
    Q5. 今高校受験の志望校を考えているが、留学を考えているならそういうコースのある学校に行くべきか。
    A5. 留学専門の高校に行けば間違いなく留学しやすいが学校の質を確認することが重要。
    Q6. 外国人と初めて話す時緊張してしまうのはどうすればいいか。
    A6. 相手も緊張している。とにかくにっこり笑い、下手でもいいから挨拶をすること。
    Q7. 留学して一番学んだことは何か。
    A7. 人間は一人一人本当に違った才能を持っているということを実感した。


  • 竹内利明氏 テーマ:「将来の職業を考えることの重要性」

     竹内氏は生徒達に一貫して、早いうちから自分の適正を見据えて将来の職業を考えることの重要性を伝えた。
     なぜ重要かということを説明する上で、まず国際競争力ランキング(IMD経営開発国際研究所)における日本の位置を取り上げ、日本経済の将来が世界から不安視され低く評価されている現状を伝えた。一方海を隔てて隣国の中国がここ2年のうちに人件費の安さに加えて品質・価格・納期の面で急成長を遂げ「世界の工場」に躍り上がってきた様子を、写真を交えて紹介した。中国の躍進で日本の製造業が窮地に立たされていることに加え、世界市場で生き残る為の大企業の合理化促進やロボット化・IT化の進展による単純労働の減少などにより、大企業の雇用が減少している。
     このような状況の中で日本の進むべき道は、「知恵を活用した創造力の高い社会を創ること」であり、個人がこうした社会で生き残る為には、大企業に依存せず自分で自立しようとする起業家精神と実力を自身の中に養っていく必要がある、という事実を伝えた。 自分の足で立ち、生きていく力とはまずそうしようという意識を持ち行動することから始まる。特に、現在「デジタル産業革命」と言われるような変化の大きい時代には、新興勢力や柔軟な若い人にこそチャンスが回って来やすい時代であり、目前にあるチャンスを掴めるよう常にプラス思考で生きることが大切である。
     竹内氏はこうした世の中の情勢とその中で生きる心構えを伝えた上で、学生が今するべきこととして、自分の長所・強みを自分で知り、それを生かせる職種を考えておくことを挙げた。多くの大学生が卒業時期に初めて職業を考え始める為準備不足のまま就職し、新卒就職者の3割が3年以内に退職してしまう現実を考え、中学生という今の段階から自分の将来を自分の良さとかけ合わせて考えるよう促した。さらにインターシップ制度を紹介し、学生時代から企業の実態を知り自分の適性を試すことが人生成功の必修科目であることを伝えた。




日野市立日野第二中学校 10月24日(木)

日時:10月24日(木)13:30〜14:40
場所:日野市立日野第二中学校
講師:NCAコンサルティング株式会社 コーディネートチーフ 山川雅志氏
NCAコンサルティング株式会社プランニングコーディネーションセクションマネージャー 河野克巳氏
NCAコンサルティング株式会社 インターン・アルバイトの学生3名
内容:職場体験の事前研修としてのマナー研修等
受講者:2年生103名(3クラス)

 NCAコンサルティング株式会社から5名の社員・インターンの学生が来校し、1時間を分担して講演を行った。この時間の目的は日野市周辺の施設などにおける職場体験を3週間後に控えた生徒達に、働くことや社会人のマナーについての認識を深めさせることであり、総合的な学習の時間を使って職場体験の事前研修として行われた。
 まず山川氏は講演に先立ち、資料を配布し、話を聞く際「にっこり笑うこと」「頷くこと」「メモをとること」を生徒に約束させ、その場で実際やってみるよう呼びかけた。それに応え、生徒はそれぞれ笑顔を作り頷いて見せた。山川氏は「聞いている」というこうした意思表示が社会の人間関係においていかに大切かを話して聞かせた上で、NCAコンサルティングの会社概要を説明した。世の中には本当に様々な職業があり、職業に関する知識をとにかく集めて自分の頭の中に貯めて行き、進路を選択する時に困らないようにしてほしい、そしてそうした知識を集める為には常に「自分から学び取ろう」という姿勢を持ち、それを示す意思表示をすることが重要である、とまとめた。
 次に河野氏は日々の営業の経験から、話し手が話していて気持ち良く感じ、もっと教えたいと思わせる反応をできる「反応美人」になるよう生徒に促した。会社側から見て雇いたくないタイプとして、すぐ人のせいにする人、専門技術の有無以前にコミュニケーション能力がない人を挙げた。注意された時とは「何がいけなかったのか」「次にどうすればいいのか」を考えれば人間が最も成長できる時である、と積極的に考え、元気に挨拶し、「はい」という気持ちの良い返事を身に付ければ、人生のこの上ない宝であると話した。
 インターンからアルバイトとなりNCAコンサルティングで働き、学び続けている学生は、「将来何をしたいかが決まっている人は?」と生徒に問いかけた所、唯1人が唯一「声優になる」と答えた反応の少なさを見て、今後続く学生時代に将来の自分を考える材料としてインターンシップ制度を活用するよう奨めた。「バイオテクノロジーの世界を牛耳ろう」という最終的な夢に向けて、コミュニケーション能力を磨き社会で働くマナーを身に付けようとしている自らの働く動機を語り、インターンを是非活用してほしいと話した。現在インターンをしている学生2人もそれぞれの動機を語り、職場体験に臨むに当たって「挨拶」「笑顔」が必要不可欠なこと、これらのことに大人になってから気付いたのでは遅すぎること、を実感を込めて話した。
 最後に山川氏がこれらの講演内容をまとめた。表情の練習など、けして難しいことではなく意識次第で今からできることが山ほどあるので、今日からやってみようと呼びかけた。
生徒がお礼の言葉でこれに応えた。
 学校の外にいる人間が自らの体験に基づいて話をすることで、マナーという伝わりにくいテーマにおいても生徒の理解度・話の浸透度は常より深いものになると思われる。



都立中野養護学校 11月1日(金)

日時:11月1日(金)10:00〜12:00
場所:都立中野養護学校
講師:NCAコンサルティング株式会社 代表取締役社長 石井美鈴氏
講演テーマ:「企業が求める人材像」
聴講者:小学部から高等部までの生徒の保護者60名

 中野養護学校の小学部から高等部に通う生徒の保護者が集まる進路懇談会において、NCAコンサルティング株式会社の石井美鈴氏が「企業が求める人材像」をテーマに講演を行った。初めに担当の稲田ひさ子先生と山口幸一郎校長が挨拶をし、会の趣旨や今後の就労支援の方向性について話した。生徒の卒業後の就労に向け、企業が必要とする人材、就労に向けて身につけておくべき力、家庭の協力などについて事業主の立場からの話を聞き、保護者が家庭教育を考える機会を持つことが懇談会のねらいである。
 石井氏は冒頭で、学校で教えられていることと社会で求められていることが依然かけ離れている現実を指摘し、障害の有無に関わらず、社会に出る前に学生が身につけておくべきことを雇う側から率直に述べたい、と語った。
 学生時代、どんな職種があるかということが分からずに困った経験から、教育の早い段階で職種をできるだけ多く学ばせるべきだと石井氏は考える。NCAコンサルティングではこの5年間多くの大学生インターンを受け入れてきたが、夢を持っていないと大人から駄目な人間だと烙印を押されそうで、なんとか夢を考えようとするが決められない、という状態で悩んでいる学生が多いという。このことから、無理に夢を作らせようとするのではなく、世の中にどういう職業が存在し、具体的にどういうことを行うのかを学ばせることによって、できるだけ多くの選択肢を持たせることが重要だと述べた。さらに、「不況」「失業」といった社会の厳しい面しか子供に伝わっていない為、様々な人と関わる面白さなど、社会に出て楽しい面をもっと大人が子供に語れるようにするべきだと述べた。
 石井氏はある時、うまくいかないことを全て他人のせいにしている自分に気付き、自ら動くことを知って会社を立ち上げるに至った。現在この経験から学んだことをインターンの学生に教え、石井氏自身様々な活動に生かしている。それは、マナーやコミュニケーション能力を身につけ人に自分ともっと関わりたいと思わせる「反応美人」の姿勢と、そうした姿勢を通じて自分の動きやすい環境を自分で作っていく姿勢である。技術力の代わりならばいくらでもいるが、その人の代わりには誰もなれない、その決め手が表現力・笑顔・マナーなどを含めたコミュニケーション能力である。とりわけ最近では「右向け右」で何でも言うことを聞く子供より、自分のアイデアを考え出せる人材が好まれるようになっており、あくまでコミュニケーション能力を身につけた上で己の考えをしっかり主張できれば社会で非常に評価される、と述べた。また、環境が好きだからこそ仕事も好きになるのであり、個々人に合わせた会社が存在しない以上自分のやりやすい環境は自分で整えていくしかないことを訴えた。最後に、辛く厳しいことはその必要があって起こるのであり、失敗が成功の近道になると考えて生きていこうという希望を述べて講演を終えた。
 続いて挨拶した保護者の代表は、「子供の責任にせず自分がやるべきことをその都度本当にやってきたか」を再考する機会になり、元気な気持ちをもらえたと感謝の言葉を述べた。

世田谷区立砧南中学校 11月8日(金)

日時:11月13日(水)13:30〜15:00
場所:世田谷区立砧南中学校
講師:NCAコンサルティング株式会社代表取締役 石井美鈴氏
内容:働くことの意味、社会人として必要なこと
受講者:1年生79名、保護者2名

 総合学習の時間を使い、働くことの意味や社会人として必要なこと、人との接し方などについて考えさせることを目的として授業を行った。
 はじめに石井氏は、「にこっと笑いながら、うなずきながら聞いてね」と生徒に話し、緊張していた生徒の雰囲気をほぐした。生徒たちはこの言葉にとても驚いたようだった。「どうしてこんなことを言うのだろう」という疑問は、石井氏のその後の話で段々解けていった。
 まず会社の紹介や起業するまでの経緯を、イラストを交えた資料で分かりやすく説明した。たとえば、アウトソーシングの仕事内容として、懸賞葉書きの入力という生徒の身近な所から例を出し、生徒の興味を引いた。また、起業の経緯を説明する話の中に、「人のせいにしてはいけない」という言葉があり、それが生徒には印象的だったようである。続いて、営業の社員、インターンの学生、取材の方それぞれが、仕事について思っていることや中学生に伝えたいことを話した。特に、インターンの学生の話は、生徒たちには身近に感じられたようであり、インターンの制度にも興味を持ったようである。
 次に石井氏は、マナーとして身だしなみや元気よく挨拶すること、礼儀の大切さを具体的に教えた。特に、「反応美人になろう」「聞き上手になろう」という言葉は、生徒の心に大きく響いたようである。部活動で先輩と接する場面、家庭生活、学校生活でもすぐ実行したいという声が多かった。こうした人との接し方やマナーの大切さの話が、冒頭の石井の言葉につながっているのだということを生徒は納得したと思われる。
講演後の授業などでも、「反応美人になろう」という言葉が良く出てくるという。石井氏の話は教員など大人が考える以上に、生き方としてとても大切な話だ、と捉えた生徒が多い。



都立葛西工業高校 11月13日(水)

日時:11月13日(水)14:20〜15:10
場所:都立葛西工業高校
講師:株式会社ビー・ストーム代表取締役 志村則彰氏
内容:学ぶことの意義、将来の夢を持つことの大切さ
受講者:1年生180名(建築科、電気科、機械科)
同席者:東京都教育庁指導部指導企画課 牛来峯聡氏


 中途退学をする生徒が多い為、学ぶことの意義や将来の夢をもつことの大切さを伝えて生徒の職業意識を高め、学校生活を有意義に過ごさせようという目的で授業が行われた。
 志村氏は「変化とチャレンジ」というテーマで講演し、変化の激しい現代だからこそチャンスも大きいというメッセージを一貫して伝えた。産業革命以降の科学技術の急激な進歩を計算機の大きさと価格を例にとり、部品を示しながら説明した。昨今変化のスピードはどんどん速くなっているが、変化があればスタートラインは皆同じになり、他者より一歩先に出るチャンスがある、と話した。起業家は他者と差別化できるか否かが鍵になるが、こうしたチャンスを感じ取ればチャレンジして成功できる。
 その為には、人生の各段階で常に「今、やりたいこと」を全力で一生懸命やることが大切だという。「将来何をしたいのか」を決めるのは難しくとも、自分の好きなことを見つけて長所を伸ばしていけば、社会に出た時に必ず自分の力になる。したがって、自分が何に向いているのかという長所を良く考えて自分のやりたいことを早く見つけてほしい、と語った。人間は自分で決めたことであれば頑張れるし、好きなことには一生懸命になれるからである。
 また、エンジニアの面白さは、0から1を作ることであり、自分が考案し作ったものが電気屋の店頭に並ぶ喜びは格別で夢がある。志村氏は「今、工業高校に学ぶ皆はその第一歩に立っている」と話し、「自分はこれをやれるエンジニアになりたい」という夢を持って学校生活を送るよう促した。また、これからの時代は学歴が問題にされず、「あなたは何をできるのか、やりたいのか」が問題になるのだから、勉強以外でやりたいことがあるのなら、それを一生懸命やるようにと話した。
 最後に生徒に望むこととして、日本の文化を表現できること、英語を話せること、そして社会に情報が氾濫すればするほど自分が情報の発信者側になること、が大切であると教えた。
 授業の途中で、私語をやめない生徒を会場外に出させる一幕があった。会場に多く残ったのは電気科の生徒たちで、建築科の生徒に退場者が多かった。電子関連機器の開発を数多く手がけてきたご自身の経験から話された講演の前半に対し、建築分野の生徒たちが関心を持ち切れなかったとも考えられる。授業を聴く意志を持って会場に残った生徒たちは一様に、志村氏の後半の授業を真剣に聴いていた。


東京都立南高等学校 12月11日(水)

日時:12月11日(水)8:40〜9:30、9:40〜10:30
場所:東京都立南高等学校
講師:工学博士 後藤 和弘
内容:進路指導
目的:生徒一人一人が広い視野を持って、長期的な観点から自己の将来を考えることを援助する。
演題:「高校生時代を有意義に過ごそう」
受講者:1年生(国際文化コース)40名、教諭3名
1年生(生活・科学コース)40名、教諭4名


 生徒一人一人が広い視野を持って、長期的な観点から自己の将来を考えることを援助することを目的として「高校生時代を有意義に過ごそう」という演題のもとに、約30分間、国際文化コース(英語の授業時数の多いコース)の生徒を対象にお話をしていただいた。以下にお話の観点をまとめてみる。
 不景気の中での就職は厳しいが、大企業だけでなく中小企業にも良い企業はある。良い中小企業とは、新しいタイプの中小企業に多く、その中での見分け方は、会社訪問をしたときに明るい、活気のある職場であることが重要な観点の一つといえる。
 高校時代の勉強はどれも大切であるが、英語の勉強に重点をおいている生徒たちにとっては、特に英語の正しい、良い発音を学ぶことは大切なことである。ノーベル賞を受賞した小柴さん、田中さんたちも英語を使ってコミニュケーションしていた。将来英語を使って仕事をしないと考えている人もいると思うが、大企業に勤めなくても、(中小企業でも)今は世界中と、メールで取引をする時代であるから、英語を使えることは不可欠な要素である。
 そのためにはどうしたらよいか?長期、短期にかかわらず、可能であれば留学することである。外国に行くと日本のことがわかり、日本が好きなる。また外国のこともわかり、その国が好きになる。大きな書店には留学に関する書物がたくさんある。にかく自分で問い合わせをしたりして、行動してみると良い。まず問い合わせの時に感動的な手紙を書くこと、成績は2.5くらいで良い。
 外国には個人の自由がある反面、危険も多い。そんなときはまず留学先の先生やカウンセラーに相談するなど、日本人をたよらず自分で解決しようとする事が大切である。
 経験は大切である。経験を積むことによって、客観的に物事を考えるようになり、ひいては会社でも役立つようになる。現在の国際社会においては特に言葉と経験が大切であり、それによって自分の考え方ができていき、自立した人間になるのである。
 一つの考え方として→"まあ、そんなものさ""まあ、そういうこともあるさ"。例として:親との関係が良くないときに「なぜ?」と考えても解決しない。傷つくかもしれないけれど、自分でやっていこう。親と"まあ、こんなものさ"。と考えよう。
 進路は早く決めなくても良い。転職もよい。今はそういう時代になっている。

〔質問〕
Q1. 中小企業って何ですか?
Q2. 工学博士とはどのようなことをするのですか?
Q3. 留学を考えても費用が無いときはどうしたらよいですか?
Q4. 息子さんが転職をした理由はなんですか?
Q5. エドモンド大学とはどのような大学ですか?






東京都立南高等学校 12月12日(木)

日時:12月12日(木)8:40〜9:30
場所:東京都立南高等学校
講師:株式会社 ナバ 代表取締役社長 高田 容治 氏
内容:進路指導
目的:生徒一人一人が広い視野を持って、長期的な観点から自己の将来を考えることを援助する。
演題:「高校生時代を有意義に過ごそう」
受講者:1年生(保健体育コース)40名、教諭3名


 生徒一人一人が広い視野を持って、長期的な観点から自己の将来を考えることを援助することを目的として「高校生時代を有意義に過ごそう」という演題のもとに、約30分間、保健体育コース(体育の授業時数の多いコース)の生徒を対象にお話をしていただいた。以下にお話の観点をまとめてみる。
 ご自分の自己紹介(出身高校と年齢)。高校生時代はフランス語を勉強していた。また剣道、サッカー、野球をしていた。当時は「なぜ、毎日学校に来て勉強しなければならないのか?」「なぜ、いろいろな学科を勉強しなければならないのか?」と思っていた。当時は学園紛争、海外からの新しいものが入ってきたじだいであった。(ビートルズ、プレスリー、マック、ケンタッキー、宅配ピザ等々)。アメリカに行きたかったがフランス語しか勉強していなかったので、英語を勉強して留学した。
 今思うこと。「高校生の時もう少し、まじめに勉強していれば良かったなあ。」なぜならば、世の中のすべてのことは、自分と無関係なことはなく、横につながっているのだと、今はわかるので。
 たとえば、携帯電話。便利だけれど、便利さとひきかえに、おきていることがある。いつかは、こわれる、あきられる。捨てればごみとなる。カドニウム電池を捨てれば、土壌汚染がおきる。リサイクルもされているが。
 勉強する理由は「社会に出て生活するためにこのくらいの知識を持っていないと、人の役に立たないから」何故生まれたのか?何故生きているのか?「人を助けるため、人の役に立つため、社会に貢献するため」。
 今、何故体育を学ぶのか?「若いときに身体をつくっておけば、たとえば親の介護ができる」今、何故英語(外国語)を学ぶのか?「海外の人とコミュニケーションをとることができる」。つまり今やっていることが、違う形で将来役にたってくるのです。
 高田式英会話教授法―「つるす・結ぶ・まき散らす」<なぜ?>と思って勉強しよう。新しいものや新しいことについて、なんだろう?なぜだろう?と考えることから、身に付いていく。ノーベル賞を受賞した、小柴さん、田中さんは何故ノーベル賞がとれたのだろう?あたりまえのことを<なぜ?>と、思うことから、自分が何を好きなのか、探すこともできる。
 私たちは、いろいろな形でみんな社会から恩恵を受けている。一つのシステムの中で、お互い助け合っている。困ったら声をだして助けを求めよう。そうしたら助けてくれるものだ。
みんなに宿題:「私がシルバーシートが嫌いなわけは?」





都立富士森高等学校 2月5日(水)

日時:2月5日(水)13:10〜14:30
場所:都立富士森高等学校
講師:NCAコンサルティング株式会社 代表取締役社長 石井美鈴氏
内容:「働くことの意味や自己責任の大切さ」

 春休みのインターンシップを前に、NCAコンサルティング株式会社の石井美鈴氏が「働くことの意味や自己責任の大切さ」をテーマに講演を行った。初めに佐藤公作校長が挨拶をし、今日の講演が生徒の潜在的な力を開花させる人生の節目になれば、と話した。
 石井氏は冒頭で、話し手に「もっと教えてあげたい」と感じさせる聞き上手な態度を、今日から始めるようにと話した。頷く・にこにこ笑うなどの意思表示をできるかできないかが社会に出たときどれほど大切なことであるかを話した。
 石井氏は学生時代、どんな職種があるかということが分からずに困った経験から、学生にはできるだけ多くの職種を人に聞いたり調べたりして知っておくことを勧める。また、「不況」「失業」といった仕事の厳しさばかりが強調されているが、人と一緒に何かを成し遂げる達成感など仕事の楽しさは格別だと話した。
 NCAコンサルティングの業務や仕組みについては、絵つき資料を使いながら懸賞はがきなど身近な例を出して説明し、生徒の興味を引いた。石井氏は社会に背を向ける形で結婚する道を選ぶが、ある時うまくいかないことを全て他人のせいにしている自分に気付き、自ら動くことを知って働き始め会社を立ち上げるに至った。主婦時代の経験やパート時代の経験を業務内容に反映させ、マナーやコミュニケーションを非常に重視して会社作りをしている。技術・資格をたくさん持っているから安心、というのは大きな間違いで、人と関わらない仕事がない以上、表現力を含めたコミュニケーション能力が社会をうまく渡る鍵であることを強調した。今からできることとして、反応美人の表情や態度、文章の終わりまで話すことを心がけることなどを配布資料で紹介した。
 また企業体験に行く際には緊張する必要は全くなく、何でも見てみよう、聞いてみようという気持ちで臨めばいいのでは、とアドバイスを送った。最後に進路について、将来が分からず大学も決まらないという状態だとしても、少しでも興味のある進路を選んでほしいと訴えた。社長をやるのに特に必要な資格・知識はない。自分のやりたいことが将来変わっても構わないのだから、とにかく今やりたいことをやってみてほしいと話した。

〔質疑応答(一部)〕
Q1. 会社はどのように作るのか。
A1. 会社は本を読めば簡単に作ることができるが大抵すぐ潰れる。行政書士に大量の書類を書いてもらう。
Q2. どうすれば起業の一歩が踏み出せるのか。
A2. 起業時、やることを決めていたわけではなかったが、起業する前に働いていた会社の部下達と一緒に働きたいという強い思いがあった為踏み出せた。
Q3. 将来会社を持ちたい。会社を持つことの楽しさ・辛さは?
A3. 社長によって違うと思うが、私は目的が部下と一緒に仕事をすることだったので、社員の働きやすい自分の理想とする会社を作っていけるのがとても楽しい。やろうと思ったことをすぐやれるのが社長の醍醐味。辛いことは乗り越えて経験にしてしまえば過去となる。失敗をひきずらないのであまり覚えていない。
Q4. 会社を良くする為の今の目標は?
A4. 人数が少ないので会社が成長すると仕事量が増え1人の負担が大きくなる。新人教育に力を入れていきたい。またスタッフやNCAレディ(代行業を支える主婦ネットワーク)の必要としていることを常に汲み取り環境を整えていきたい。





あきる野市立増戸中学校 3月10日(月)

日時:3月10日(月)12:40〜15:00
場所:あきる野市立増戸中学校
講師:株式会社ビー・ストーム 代表取締役 志村則彰氏
内容:進路指導の一貫、科学技術の楽しさ、起業家精神 など
受講者:1年生92名

 「総合的な学習の時間」において、これまで進路学習として、上級学校について、様々な職業について、インターネット上のウェブサイトでの検索、講師を呼んでの学習を進めてきた。これらの学習をさらに深め、2年生に進級してからの今後の学習に活かすため、科学技術の楽しさと、起業家精神を中心に、働くことの意義を考えさせることを目的として授業を行った。
 志村氏は、まず「変化があればチャンスがある。」という話をされた。
 若い人が新しい事業を興すには社会の変化が必要で、変化のない時代には新しいことは難しい。
 変化の中で、その事業が成功するかしないかはわからないので、自分の長所を活かした、自分の好きなことをやっておく方がよい。
 目標は、絶えず変わっていってもかまわない。
 続いて、科学技術に関しての話をされた。
 技術は、オープンにすることで発展していく。
 新しい事業は他との差別化が必要で、特徴がなければならない。
 日本のことを知り、パソコンや英語が使いこなせることが、今の皆さんには必要だ。
 最後に、コンピュータの計算について簡単に触れた。
 以上のように、資料と実物を交えて話された。
 計算機の小型化や、バーコードリーダの小型化など、技術面の進化についての話や、小さかったカシオ計算機が大企業に発展していったこと、自分の好きなことをやることが大切だ。などが、生徒たちには特に強く印象に残ったようだ。

E> 受講者:


〔質疑応答(一部)〕
Q1.
A1.